【禅とジブリ】を読んだ感想とスティーブ・ジョブズがZENに惹かれた理由

2019年10月8日読書レビュー

無心の境地を禅と名付けた

デザインビジネスの事を知りたいと、そこそこ本を読み続けてたら、いつの間にか哲学の歴史ばっかり追いかけていました。mikioです。おはようございます。

僕は元々、訳あってだの宗教だのといった類の話は嫌いなので、キリストだの仏教だのって話は、なるべく遠去けるようにしていました。

例えば、初詣とか、付き合いで赴く事になってしまった事が何回かあったけど、絶対に何も祈らない。

僕は、そんな実存主義な人間な訳です。

しかしながら、宗教哲学ってのは相互、密接に絡み合ってる事に気付いたので、歴史を知る上では避けては通れない領域だったんですよね。

ただ宗教も、過去の歴史の文脈を捉える為の一部だと思えば、フラットに捉える事はできました。

で、最近、興味が向いているのが、【禅】です。

っていうのも、数年前からマインドフルネスって称された、禅的な瞑想が、GAFA(ガーファ)で注目を浴びてましたよね。

GAFAってのは、世界を席巻するIT企業、GoogleApple、FacebookAmazonの頭字語です。

しかも、世界の潮流が、東洋的な思想にシフトしつつあるって言われてるのを、時折散見します。

スティーブ・ジョブズの本棚にも、【禅】の本が並べられていたって話ですからね。

人々のマインドシェアの大半を、完全に奪い去ったとも言える、スマホを作った張本人スティーブ・ジョブズが、なにゆえに晩年、禅的なものに惹かれたのか?

いや、そもそも禅ってなんだよ?

そんな疑問を抱えながら、本屋で禅の事が記されていそうな本棚を眺めてると、目についたのがこの本。【禅とジブリ】

物心ついた頃から、ジブリで育った人間としては、【ジブリ】という単語に反応せざるを得ない。しかも禅。

「へー…これは、禅の入り口には良さそうだな」と思って購入した次第です。

禅は「今、此処」を追求する道

結論から言うと、「すげー面白かった」んですよ。

なんで面白かったかっていうと、

自分の信じていた感覚や、頼っている方法が、禅の考えと繋がって見えたからです。

悪く言えばそれは、こじ付けなんですけど、考えるってのはそういう側面を持つ。それはそれ。

今まで、自分の無意識に確信を持てなかったんですよ。

なんで「こうしたいのか」とか、なんで「こうしていたのか」とか、その理由を説明できないからです。

「でもこれが良い」ってところが今回、【禅とジブリ】を読んでいたら、「これで良かったんだ」っていう根拠の片鱗を、禅の思想に垣間見たんですよ。

少なくとも、禅の考えが、自分にとって落ち着く考え方だって事を知る事ができました。

この居心地の良さを、ただのコンフォートゾーンとして捉えるか、自分に最適なスタイルとして捉えるかは、まだ、一考の余地を残しますけどね。

それでも、最適解を導く一因として、自分には禅の思想を用いる事が出来るとわかった。これは大きい。

座禅はゴミ捨て場

さて、個人的に面白かったキーワードを具体的に並べてみます。

  • 座禅はゴミ捨て場
  • 近づいたり離れたりを繰り返しているうちに見えてくるのが本質
  • 物事に二面性を見るのは東洋的
  • 理想の人生と比べたら、現実の人生ほみすぼらしく見えるに決まってる
  • あえて心の水面に波を立てます。波が収まって澄み切ったところに本当の「答え」がある。
  • 作ると言う事は、誰かからバトンをもらうんだ
  • 人間の数だけ、禅がある

つい最近も、金曜ロードショーで【天空の城ラピュタ】が放映されてましたけど、1986年に劇場公開されたアニメーションが、今だにテレビで流れているって、凄くないですか。30年以上前の作品ですよ。

それ程に、日本では国民的な映画であり、アニメ作品のジブリですから、大体の人が、ほとんどの作品を既に見ているんではないでしょうか。

【禅とジブリ】では、過去作品を引用しながら禅に触れていくので、既知と未知のバランスが丁度いいんですよね。

しかも対談形式になっているので、非常に読み易い。

で、【座禅はゴミ捨て場】という話題を読んでいたら、スティーブ・ジョブズが何故、禅に惹かれたのか?その理由がわかりましたよ。

1年前に、シンプルってなんだ?って事にアレコレ考えを巡らせていましたけど。

参照記事:シンプルとは何か?デザインとの相関を考察【必要最小限編】

参照記事:シンプルとは何か?デザインとの相関を考察【洗練編】

参照記事:シンプルとは何か?デザインとの相関を考察【頑丈編】

一周回って、何を捨てられるかって事に、シンプルは宿るのかなと思いましたね。

禅に触れたら、「シンプルとは何か?」っていう問いへの仮説が、この瞬間アップデートされました。

シンプルを追求した男スティーブ・ジョブズと禅

シンプルとは、捨てる事である。

抽象化すると、これが今のシンプルへの考えです。

スティーブ・ジョブズは、iPhoneで携帯電話のボタンを捨てました。

iphone Xでは、ホームボタンすら捨てられていますよね。

必要最小限のスマホのサイズで、最大限の画面サイズを得る為に、ベゼルレスになった。

必要なものの為に不要なものは捨てる。トレードオフです。

これも、禅的な思想に共通する部分があるんではないでしょうか。

こう考えると、恐らくスティーブ・ジョブズは、シンプルというキーワードによって、引き合ったのでしょうね。

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mikio
以上、mikioでした。ありがとうございました。
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