ダークサイドに落ちる男のメカニズムを脳内物質を引用しながら科学的に解説してみる
おはようございます。
mikioです。どうも。
最近、なぜか人間のダークサイドについて考えることが多いです。
たぶん邦画の【いぬやしき】を見たせいでしょう。
佐藤健(敬称略)演じる高校生、獅子神 皓の、闇へ落ちていく転落っぷりに共感できてしまうのは、彼がただのサイコパス野郎じゃないからです。
優しい一面を持ってるからです。
そこに、獅子神 皓のキャラクターとしての魅力があると思ってます。
その辺に関しては、以下に音声として記録してあるので、時間があれば聞いてみてください。
※妻と子供が寝静まった時間帯にしか録音できる時間がなくて、いつも以上にボソボソ喋ってます。
しかも録音がうまくいかなくて、途中で切れちゃってます。聞きづらかったら、ごめんね。
ベイマックスのヒロも、トーマスのヒロも、海外の人からすれば、日本人といえば【ヒロ】なのかな。
日本人にとってのアメリカ人が、ジェームズとか、マイケルみたいな。
— みきお (@mikio_96) March 6, 2020
なぜ10代の少年は【怒り・憎しみ】に支配されやすいのか?その理由はテストステロンにあり
さて、なんで彼らのような男達が、ダークサイドへと落ちるような不安定さを抱えているのか?
なぜ、共通して10代の青少年なのか?
これは科学的な根拠を持って、説明できてしまいます。
結論から言うと、【テストステロン】という男性ホルモンに、一因があります。
そもそも男の子ってのは、胎児の時にテストステロンが大量に分泌されるようになってます。
そして、10歳前後〜17歳前後にかけて、再度、テストステロンが大量に分泌される時期があるのです。
この辺から、声変わりとか、単独行動を好むようになったりします。
男性ホルモンとか言われるくらいですから、このテストステロンという脳内物質は、攻撃性とリンクしています。
生き物として、オスという性別が、自分の身内を外敵から守る役割を果たしてきた歴史を鑑みると、テストステロンの分泌は、自然な成り行きだと言えますよね。
闘わないと、身内が傷付くことになりますから。
で、そんな感じで人体の構造は変わらないまま、文明は著しく発展を遂げていて、価値観なんて常に変わり続けている状況です。
そうすると、男の体の発達過程と、社会通念上の圧力同士に折り合いがつかなくなって、体と常識が乖離します。
アンパンマンにすら、「子供に暴力を助長するアニメだ」とか、批判する人が居るような世の中ですよ。
そんなもん、欺瞞でしかないのに。
参照記事:アンパンチ論争から人間の暴力性について紐解いてみる
青少年は、次第に自分の内部から肥大化してくる、攻撃性に気付くことになります。
それに関しては、嫌悪感を抱く人から、すんなり受け入れられる人まで、様々ですけど。
いずれにしろ、「優しいことが美徳である」という、世間から押しつけられた価値観との狭間で、青少年は、ますますイライラする訳ですよ。
しかも、10代ってのは比較的、脳の前頭全野が未発達な状態にあることから、感情の制御が利かなくなる瞬間が多くなる訳です。
このことから、優しい一面を持っていた青少年が、些細なキッカケ1つでダークサイドに引っ張られてしまうのは、何も不思議なことではないんですよ。
恋人を失うことの恐れから、ボタンの掛け違い1つで、憎悪に支配されてしまったアナキンのように。
つまり、少年は誰しも、ダースベイダーになり得る素質を持ってるのです。
愛ゆえに増大する憎しみはオキシトシンにも理由がある
ダークサイドに落ちて暴走する少年は、怒りを原動力にして反撃に出ます。
あくまで反撃なんですよ。
なんの理由もなく、突発的に怒りの感情が湧いてくる。
なんてことは、まず無い筈です。
キッカケとなる何かがなきゃ、無闇やたらと怒れやしないでしょう。
それは、例えるなら
- 16号の顔をセルに踏み潰された時の、孫悟飯のように。(ドラゴンボール)
- 一郎彦の手によって、後ろから剣で熊鉄が刺された時の、九太のように。(バケモノの子)
愛ゆえに、それを脅かしたヤツを「殺す」という破壊衝動が生まれる訳です。
タモリ(敬称略)の言う「戦争がなくならない理由」が、まさにコレ。
「戦争がなんで終わらないか考えたことあるか?」って。
「いや、ないっすね。なんでなんですか?」って聞いたら、「愛があるからだ」って言うんですよね。
その心は、恋人がレイプされたら犯人に仕返ししたくなるだろう、と。
大切なものが壊されたら、大切なものを壊した相手を恨むだろう、と。
そこに愛さえなければ、恋人のことを大切だと想っていなければ、
レイプ犯にやり返しに行かないし、壊した相手を恨むこともない。
ラブアンドピースっていうのは矛盾していて、ラブさえなければ、基本ピースで、戦争なんて存在しない。
植物がそうじゃないか。って。
植物の世界にあるのは、生命が自然環境によって淘汰される世界だ。と。
植物はだって戦争なんかしないじゃないか。
でもそれはそれでなぁ。
僕らは感情があるから、感情がある以上、愛がある。
愛がある以上、戦争はなくならない。
これはむずかしい問題だぜ、西野。さぁどうする?
出典:タモリが語った戦争がなくならない理由/西野亮廣
で、これも【オキシトシン】という脳内物質を用いると、説明がつくんですよね。
オキシトシンのダークサイドによって起こる外集団バイアス
オキシトシンってのは、別名、愛情ホルモンとも呼ばれています。
愛情とか言うくらいだから、なにやら良い事にのみ作用すると思いがちです。
でも実際は、そうでもない。
オキシトシンによって、愛情とか、親近感といった感情が高まるのと同様に、憎しみのような、ダークサイドへといざなう感情も高まってしまうのです。
それこそ、オキシトシンにもダークサイドがあるのです。
この辺は、以下の一文でしっくりきました。
別に他人のしたことであれば、不倫しようが何をしようが「男だったらしょうがないよ」と思い、女性が不倫していたら「寂しかったんだね」と思うことはあるけれど、自分のパートナーだから「許せない!」という気持ちになるのと同じです。
その「許せない!」という気持ちの原因が、愛情ホルモンのオキシトシンなのです。
出典:キレる!/中野信子
これって、まさに夫婦関係にも該当するなぁと思いました。
好きだからこそ、その感情は憎しみにも転化する可能性がある。
参照記事:BUMP OF CHICKENのリボンに学ぶ!【離婚したい】って1度でも思った人が読む記事
参照記事:【会話が苦手な内向型人間のあなたへ】夫婦関係は話ができないと話にならない
よく、インディーズ時代から追っかけていたバンドがメジャーデビューした時に、「遠くへ行ってしまった」的な感覚を抱くのも、オキシトシンの影響なのかもね。
確かに、あらゆるコミュニティにも、「この仲間は認めるけど、異質なものの存在は認めない」っていう圧力が働く感じって、心当たりありません?
そして、この原理を上手いこと利用したのが、ヒトラーなんじゃないかな。
アーリア人というコミュニティに一体感を持たせる為に、ユダヤ人という仮想敵を作った。
出典:わが闘争 (まんがで読破)
オキシトシンにはテストステロンを抑える効果がある
ちなみに、【子供の「脳」は肌にある】という本でも述べられていましたが、オキシトシンとスキンシップは密接な関係にあります。
参照記事:【子供の「脳」は肌にある】を読んで学んだスキンシップの心理的効果
柔らかいものとか、ふわふわしたものを触ってるだけで、オキシトシンが増えるのです。
例えば、肌触りのいい肌着と、そうでない肌着を着た状態でオキシトシンの量を比較したら、肌触りのいい肌着を来た状態の方が、オキシトシンの量が増えたっていう実験結果もあります。
オキシトシンには、テストステロンを抑える効果もあるし、前頭前野が育つように働きかける役目もあります。
つまり、つまりですよ。
何が言いたいかっていうと、闇落ちしそうになっている男にとって、【おっぱいの柔らかさこそが、心を救う】っていう話です。
いや、ふざけてませんからね。
俺はいたって本気ですからね。
「ちょっ…!痛っ!誰だー!!石投げたヤツー!!」
はい、といった結論で、この記事は締めさせていただきます。
ジェダイの力は、フォースから導かれる。
暗黒面に気をつけろ。
怒り、恐れ、破壊。
フォースの暗黒面は、そこから生まれる。
瞬く間にそれはお前を虜にし、一度暗い道に入り込んだが最後、永久にお前の運命を決定することになる。
ちょうど、オビワンの弟子がそうであったようにの。
出典:STAR WARSエピソード5(帝国の逆襲)/ヨーダ