the pillowsは「ずっと待ってる」鍵だらけの部屋にこもった少年時代の【キミ】のことを

2020年5月2日バンドレビュー

the pillowsのバスターくんステッカー

おはようございます。mikioです。どうも。

僕には、BUMP OF CHICKENに並び、中学時代から好きなバンドがいます。

それが、2019年に結成30周年という節目を迎えた重鎮バンド、【 the pillows】です。

最近だと、CMで女性ボーカリストのUruにカバーされてて、Funny Bunnyが脚光を浴びてましたね。

UruのFunny BunnyがYouTube上に無かったんで、バンプのカバー、rayを貼っときます。

いや、まぁFunny Bunnyは確かにキャッチーで、いい曲なんだけども。

the pillowsの魅力ってのは、他の曲にこそ宿ってると思ってます。

やっぱ、個人的には90年代のthe pillowsが熱いです。

今回はその辺を、勝手に語っていきます。

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the pillowsは弱者の体裁を纏った強者の唄を歌う

the pillowsの何がいいかって、山中さわお(敬称略)の歌詞に滲み出る、気高さなんですよね。

「売れた」「売れない」といった、下世話な話をするなら、the pillowsは業界のメインストリームにいたバンドではないです。

【ハイブリッドレインボウ】という曲から、【雨上がりに見た幻】という曲の文脈を見れば、それは痛いほど感じられます。

結果的に弱者の立ち位置にはいるけど、でも、「それでも俺は」っていう、強い意志。

the pillowsの曲の中には、そんな、毅然とした気概を感じます。

例えば、男1匹、結果を出すまで、誰にも理解されない。みたいな状況。

そんな世界に突っ込んでいく人間は、必ず世間からはみ出したところで抗う期間があります。

そのまま突き抜けるのか、力尽きて横たわるのか、結果はどうあれ、当人は誰にも見えない闇の中を行くわけです。

ストレンジカメレオンという曲のワンフレーズにあるように、孤独と自由は、抱き合わせだから。

孤独だとか、孤高だとか言うと、一匹オオカミ的な響きになるけど、別にそんなカッコイイもんではなくて。

結局はただ、うまくやれなくて、下手くそなまま、うだうだやってる、うだつの上がらない男が、ただ虹を待ってるっていう。

なんだかその、あの場所に行きたいけど、行けないまま。な人にとって、シンパシーを感じずにはいられない世界観が、the pillowsの曲には広がっているのです。

つまり、漫画家を目指していた10代、20代の僕にとって、the pillowsの音と言葉は、正義の味方なんかよりもずっと心強かった。

誰もが忘れても 僕は忘れたりはしないぜ

世界が笑っても 自分を疑わない

時代が望んでも 流されて歌ったりしないぜ

全てが変わっても 僕は変わらない

 

出典:Fool on the planet

the pillows/山中さわお

君を待ってたんだ!【thank you my twilight】

山中さわおの曲には、「待ってる」とか、「待ってた」とかいった、クソみたいな日常を耐え忍んでいる描写が多いです。

誰かと待ち合わせてるみたいに

見えたなら間違いじゃない

キミを待ってたんだ

出典:Thank you,my twilight

the pillows/山中さわお

ブルース・ドライブ・モンスター

憂鬱な世界を踏み潰してくれないか

ずっと待っている

出典:Blues Drive Monster

the pillows/山中さわお

僕の解釈だと、the pillowsは、【君を待ってる】バンドなんですよね。

で、【キミ】ってのは誰か。

それは、まだ会った事は無いけど、どうしても逢いたい人のことです。

当人にとっての恋人なのか。或いは、未来の理想の自分なのか。

そういうのは、聴く人が都合よく可変させればいいと思います。

いずれにしろ、そんなキミに出会う明日を待ってると。

Can you feel

Can you feel that hybrid rainbow

ここは途中なんだって信じたい

I can feel.

I can you that hybrid rainbow.

昨日まで選ばれなかった僕らでも

明日を待ってる

出典:ハイブリッドレインボウ

the pillows/山中さわお

「ずっと待ってたんだ」って、そう言える瞬間を待ちながら、ずっと一人で耐え忍んでいる。

もし、そんな心境に、心当たりがあるのなら、the pillowsは必聴なんですよ。

誰かになりたいわけじゃなくて今より自分を信じたいだけ

僕には、ずっとモヤモヤしてたことがありました。

それが、【自分を疑わないこと】と、【自分を疑うこと】の関係性です。

矛盾するんですけど、どっちも必要なことだと思うんですよ。

以下の記事で述べましたが、【疑うこと】は哲学の本質であり、基本スタンスです。

参照記事:哲学は疑いを原動力とする人類至上初の学問

僕が、the pillowsの山中さわおに教わったことは、【自分を疑わないこと】の方のスタンスですね。

この軸ありきで、哲学的なスタンスを取り入れて、ヘーゲルの弁証法的に改善を繰り返す。

つまり、最近は、この2つを意識的に使い分ければいいんだ、という考えに至っています。

僕のイメージだと、eastern youth(イースタンユース)の吉野寿(敬称略)や、the pillowsの山中さわおのような人。

所謂、「俺は俺」「お前はお前」みたいな思想が強い人。

この考え方って、あんまり日本ぽくなくて、西洋的な個人の思想に近しいものがありますね。

どう転んだって俺は俺

どんな俺だって俺は俺さ

出典:ソンゲントジユウ

eastern youth/吉野寿

基本的にロックってものは、多様性に対して寛容的です。包容力が桁違いなのです。

息苦しい同調圧力の働く日本でも、それは例外ではない。

闇さえも、歌ってしまったら、結果的に聴き手が光を見るっていう、面白い構造を持ってるんですよね。

僕の理想の人間関係って、「好きにしろよ」と。「俺も好きにやるから」と。そんな感じなんですよね。

で、やっぱロックやってる人は、そういうスタンスの人が多い。だからロックバンドが好きなんだよなぁと。

the pillowsのメンバーって、いつの間にかもう、50代ですからね。

それでも尚、the pillowsとしてのスタンスは崩れない。

こんなカッコイイ大人がいると思うと、ほんと心強いですよ。

では、最後に、僕の1番好きな曲を貼って終わります。

審査員は自分自身の他に誰も要らない

出典:New Animal

the pillows/山中さわお

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mikio
以上、mikioでした。ありがとうございました。
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