ステレオタイプの【女らしさ】=昭和の【女らしさ】
男らしさとか、女らしさとか、子供らしさとか。
【らしさ】ってなんなんだろう?とか疑問を抱くと共に、【らしさ】ってのが、その人の魅力を裏打ちしてるとも感じています。
- 男らしい男はカッコイイし
- 女らしい女は美しいし
- 子供らしい子供はパンクだし
こんな感じで、【らしさ】ってのは当人の魅力を増幅させると思う。
では、此処では日本人が抱く、ステレオタイプの女性らしさってのを定義してみます。
- 男の3歩下がってついていく
- 家事ができる
- 気が利く(サラダを取り分けるみたいな)
こんな感じのイメージじゃないですか?
これらを無理矢理ミキサーにぶち込んで絞り出してみると、【控えめな】っていう単語が抽出される気がします。多分。
これは誰が求めているものなんでしょうかね。
やっぱり男性側の勝手な幻想ですかね。
それ故に女性が選ばされた、恋愛市場の男性ニーズに応える為の、女性側の理想像なんですかね。
どっちにしろ、男によって刷り込まれた価値観の一つな気がします。
男の僕から見たら、こんな女性がいたらそりゃあ、都合よく好印象を抱きます。
因みに、サラダを取り分ける話で言うと、台湾では全くの逆だそうです。
日本🇯🇵と台湾🇹🇼
男女で食事するときの違い🍽 pic.twitter.com/wl5FDLXGtI
— にゃも@台湾台中🇹🇼海外移住・留学 (@Shohei192) 2019年6月9日
時代によって、国によって、文化によって、地域によって変わる常識ってのを、如実に感じますね。
昭和の【女らしさ】は男の自尊心を満たす
ステレオタイプの女性が持つ、【控えめ】な性質ってのが男に好まれるのは、男のちっぽけな自尊心を満たすからです。
所謂、男を立てるってヤツですよね。
これは、なんでなのかな?って考えると、男には好きな女性を支配したいという願望が、潜在ベースにあるからじゃあないでしょうか。
支配っていうと物物しいですが、言い換えると、独占したいって事です。
「守ってあげたい」みたいなヤツの、裏にある感情です。
唄で言うと、【清 竜人】の【痛いよ】みたいな事です。
気付いたらぼくはもう 独占欲に溺れていて
エゴイズムを振り翳して くだらない愛を語っていたよ
でもぼくはきみが好きで どうしようもない程に好きなのさ
これだけは信じて欲しいんだよ
出典:痛いよ / 清 竜人
恐らく、臆病でガラスなハートの男程、この曲を聴いて【胸が痛いよ】なんじゃあ無いでしょうか。
女に依存する男心
逆に言うと、【控えめ】な女性ってのは、顕在していなかった筈の、男の支配欲を誘発するんですよ。
言い方を変えると、調子に乗らせるのが上手いっていう表現の方が、しっくり来るのかな。
仮に、この世から女が消えたら、男は確実に衰退するんじゃないかと思います。
モテる為に頑張るっていう、男のステレオタイプな動機がありますけど。
多分、男って、女がいないと頑張れないんじゃないかと思うんですよね。
女に褒められたいから、頑張る。
この図式って、根深いですよ。
或いは
- 女性は惚れた男性の「最後の女になりたい」という願望がある
- 男性は惚れた女性の「最初の男になりたい」という願望がある
ってのは、頻繁に散見する話ですよね。
女性の「最後の女になりたい」って願望は、尊敬する男性と添い遂げたいと思うからって話です。
一方で、男性はっていうと、自己満の独占欲です。
この文脈で言うと、【The Mirraz】の【ソシタラ~人気名前ランキング2009、愛という名前は64位です~】って曲は正に、男心そのものじゃあないでしょうか?
【ソシタラ】聴いた当時は、めちゃめちゃ共感してしまいました。
まぁ要するに、男はずっとガキなんですね。しょうもないですね。
日本人男性がロリコン傾向にあるのも、日本人女性の声が高くなるのも、何か関連しているような気がします。
なんで人って、他人に怒りを示す時、低音ボイスになるんだろう。
確か、女性が高い声を出すのは、自分を小さく見せる為だって、何かで見たな。
つまり、低音ボイスは、自分を大きくみせる効果があるって事かな。
— みきお▶︎100冊読書挑戦中 (@mikio_96) 2019年3月4日
じゃあ、なんでそんな願望を抱くのか?って所まで、掘り下げて考えて見たんですが、今の僕には解りませんでした。
勿論、支配がどうだとかって話は、一概には言えませんよ。
もしかした女性の方が、支配願望が強いのかもしれないし。
性別ベースではなく、人間ベースで考えれば、他人に抱く感情こそが、支配欲を喚起させてる訳ですから。
感情が無かったら、関心が無かったら、気持ちが他人に向く事も無いでしょう。
或いは、男の【支配欲】と、ステレオタイプの【女性らしさ】との間に、因果関係なんてないのかもしれない。
ただ少なくとも、男と女という性差に於いて、男は相対的に攻撃的な性質を持つ性別である事は確かです。
狩猟採集時代に、狩りに出て、マンモスをぶっ倒して、肉を【家】に持ち帰ってきた男は、肉体的な強さを役割として担っていますからね。
人類最速であるボルトも、女ではなく【男】です。
名を捨てて実を取った昭和の女性
さて、冒頭で述べたステレオタイプな【女性らしさ】ってのは、昭和の価値観ですね。
つまり、ステレオタイプの女らしさ=昭和の女らしさって事です。
じゃあ、なんで日本人が美徳とする女性像が、【控えめな】って事になってるかっていうと、男は戦争で戦って死ぬからです。
女は戦争に行きませんでした。子供を育てるのは女だからです。
男尊女卑的な態度を取る男に対して、「どうせ死ぬから」って事で、女性は【名を捨てて実を取った】訳です。
例えば、江戸時代の用心棒が、普段からだらだら酒を飲んでても尊敬されていたのは、いざって時に戦って死ぬからです。
かつてはこれによって、男女のパワーバランスが取れていました。
でも今の時代、男は簡単に死にません。
戦って死なないのに、スマホでだらだらとパズドラやってます。
男女の比重がおかしな事になってしまったのは、昭和のバランスの取り方を引きずっているからです。
そこで、「どいつもこいつも、パズドラばっかりやりやがって!」と思った女は、戦おうと思いました。
例えば、「タキシード仮面なんていらねーんだよ!ボケ!」っていう、時代性が反映されているものが現代のプリキュアですよね。
参照記事:仕事と育児を応援する【HuGっと!プリキュア】は母性のメタファーで溢れてる
男性依存によって戦う姿勢を、破壊した訳です。
「邪魔だ!どけ!俺がやる!」みたいな。
プリキュア立ち上げのコンセプトは、【女の子だって暴れたい】です。
令和は女性の時代?
これからは、女性の時代ってよく言いますよね。
女性の時代ってなんだよ?って話ですが、つまり、腕力の要らない時代が来るって事ですよね。
テクノロジーが、女にとっての【男】を補完するからです。
オーストラリア国立大学の遺伝子学者のジェニファー・グレイブス教授によれば、Y染色体を持つ男は、あと500万年で消滅するって話ですしね。