majority bluesと【仲間はずれ】を懸念する少女の心理

2019年8月30日考察してみた

美少女

美少女のメンタルヘルスは、脆弱な傾向がある

ホンマでっか!?TVという番組で、そんな主旨の発言をしたのは、心理学者の植木理恵(敬称略)です。

11歳くらいまでの子供は、「周囲から突き抜けたくない」「グループの一員なんだ」と、思いたい欲求が強いようです。

「小学校の時の可愛い子って、目立とうとしないよね」(マツコ・デラックス)

「女優さんとかでも、昔はシャイでしたみたいな人、多いですよね」(亀梨和也)

その場に居たタレントの発言にもあるように、自然とそうなってしまう傾向がある。

これは男女問わず、人間の総合力は同じだ】っていう原則を、幼い頃程持っているからだそうです。

例えば、男の子だと

  • すごく背が高い
  • すごく運動能力がある
  • すごくハンサム

そういった子供は、60分間の会話を測定していると、ジョークの数が圧倒的に少ない。

  • 冗談を言わない
  • 声のボリュームが小さい

等々、突き抜けて何かが出来る子は、控えめであるという事がわかっています。

無意識に、それで全体のバランスを取ろうとするそうです。

女の子だと、それが勉強面で露骨に表れてしまう。

テストの前の日に、「昨日の美人コンクールで美人だったよ」と伝えるグループと、伝えないグループを作ると、「美人だったよ」と伝えるグループは、テストの成績が如実に下がるという実験結果がある。

これは、本人が自分の意思で成績を下げようとしている訳ではなく、能力が潜在的につじつまを取ろうとするからだそうです。

majority blues/チャットモンチー

幼少期特有の、「周囲から突き抜けたくない」という欲求と聞いて思い出すのが、チャットモンチーのmajority blues

my majority

みんなと同じものが欲しい だけど

majority minority

みんなと違うものも欲しい

出典: majority blues

チャットモンチー/橋本絵莉子

先述したような、幼少期のラインが大体11歳だとすると、この曲の詩はそれより後の、中学・高校生あたりの心境ですよね。

  • 「みんなと同じでありたい」
  • 「ハブられたくない」
  • 「でも自分らしさもほしい」

精神的に、次のフェイズに移りゆく思春期の、この微妙な感覚。心当たりありませんか?

歌詞の内容は、明らかに橋本絵莉子(敬称略)の、バンド人生を切り取ったハイライトです。

少しづつ移ろう、彼女の景色と時間。

そして最後に、このフレーズに辿り着く。

my majority

あなたを作るの私じゃない だけど

majority minority

あなたを守る人は私

出典: majority blues

チャットモンチー/橋本絵莉子

僕は最初に聴いた時、母として、自分の子供に言っているように聴こえました。

「あなたを守る人は私」って言い切る、この強さ。

底知れぬ度量の、献身を感じます。

でも、何回か聴いてると、過去の自分に言っているようにも聴こえるし、未来の自分に言っているようにも聴こえるんですよね。

美人程、はみ出さないように、バランスを取る為に控えめになっていくって話は、以下の記事の、【ステレオタイプの女性=控えめな女性】のイメージと、何か相関するのかな。

参照記事:ステレオタイプの【女らしさ】=昭和の【女らしさ】

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mikio
以上、mikioでした。ありがとうございました。
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