「当たり前だ!」って叫んだ【ルフィ】のように

2019年8月22日心のデザイン

子を護る母猿

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mikio

あーこんな大人になりたい…

そんな風に思う大人、羨望の存在って、誰にでも一人くらいは居るのではないでしょうか?

「あの人凄い」って思える事。それって、貴重な体験ですよね。

僕は、他人にそんな感情を抱く時、元気が出ます。

自分では到底、届かないような圧倒的な実力。その迫力や美しさ。内在する熱量。

わくわくしますね。自分なんてまだまだじゃないかって、そんな当たり前の事に気付けます。

人には所謂、ロールモデルとなる他人が必要です。

何故なら、人は、人との出会い無くしては生きられません。

【純粋に一人】と云う状態は、あり得ません。

誰もが、人との出会いによって、良くも悪くも影響を受け合っている。

  • この人に出会えたから、こんな自分になれた。
  • こんな人に出会ってしまったから、こんな自分になってしまった。

そんな事実が、人の未来を少しずつ変えてゆく。

ONE PIECEのルフィがシャンクスに憧れたように、子供がヒーローに抱くような感情は、やがて体を突き動かす動機となる。

じゃあその凄い大人って、どんな人?

どうして、そうなりたいと思ったのでしょう?

この記事では、大人と子供との間にある、目線について考えてみます。

格好良いおっさんとその他のおっさんの違い

カッコイイ】って、なんなんですかね。

  • 背が高くて、シュッとしてる人?
  • 筋肉質で力が強い人?
  • 或いは、金持ちで、なんでも買える人?
  • それとも、優しくて気の利く人?

人は、どんな人を【格好良い】と感じるのでしょうか。

僕は、ものの道理、本質を知ってる人なんじゃないかと思うんですよね。

此処での本質って何かって言うと、生き物が種の保存を優先して、戦うような行為の事です。

卑近な例で言えば、夫婦間の仲が冷え切って悪くなった家庭があったとして、何故離婚しないのか?と問えば、2人にとっての本質は、子供だからですよね。

2人共に子供の未来を案じているからこそ、自分の感情を優先させないのです。

生物のオスが、必死にメスの気を引こうと、踊ってみたり、綺麗に鳴こうとしたり、目立つ装飾を競ったりするのは、種の保存の為です。

それが生き物の本質だからです。

この記事を記していて気付いたんですけど、自分の好きな映画を思い返すと

  • グラントリノ
  • シンデレラマン
  • リアルスティール
  • インターステラー

と並びます。

上記の映画に共通する点は、大人と子供の【あるべき姿】が描かれている所です。

おっさんと子供(親子)の関係性の描写です。

これらの映画に登場してくる、おっさんも、子供も、どっちも好きなんですよね。

なんでですかね。

大人から見た子供と、子供から見た大人。この双方向の目線がグッとくる。

当時は、【こんな大人が自分の側に居て欲しかった】と云う子供側の理想。

今の目線だと、【こんなおっさんでありたい】と云う大人側の理想。

つまり、上記の映画で闘う、おっさんと子供側の目線がクロスオーバーして来て、感情が「ぶわー!!!」な訳です。

僕は基本的に、好きな人の目線が好きです。

何故なら、好きな人の目線は、歪んだ背筋を伸ばしてくれるからです。

つまり、【そうありたい】と云う、理想の姿を指し示してくれる。

憧れや尊敬。そこに自分も近付こうとする熱が、好循環を作り出す。

忘れてしまった事を、思い出すような。知らなかった事を、教えてくれるような。

大人が子供の未来を優先させるような事。

もっと抽象化すると、大人が子供の事を気にかける事

そんな素敵な温度が、好きな大人の目線には宿っている。

大人と子供の【あるべき姿】とは?

今の自分が、当時(過去)の自分と圧倒的に違う。と言えるものが、【親である】と云うチャンネルが入った事です。

だから、おっさん側の目線に、自分が重ねるつもりが無くても、無条件に重なってしまうんですよ。

例えば、【リメンバー・ミー】と云う映画。

参照記事:【リメンバー・ミー】時間と云う物差しが裏打ちするもの

映画タイトルであり、曲のタイトルでもあるのが、このリメンバー・ミーなのですが。

その言葉の、本来の意味が描かれるシーンが劇中の後半にあります。

父親が娘に、1対1で唄を歌う、弾き語りの描写です。

僕はもう、あのシーンを刮目しただけで、映画館で膝の上に座る娘の頭皮に、涙を落としまくってしまう訳です。

なんでかって、お父さんが子供を大切に想うのって当たり前の事じゃないですか。

「当たり前だ!」って叫んだルフィのように

出典:/9巻/201p

このページ、ONE PIECEと云う漫画が、僕にとってブランド化した瞬間でした。

物語の文脈としては、アーロンと云う海賊による圧倒的な蹂躙に、理不尽な従属を強いられる羽目になった村があってですね。

それが、麦わら海賊団の航海士である、ナミの故郷、ココヤシ村です。

金(1億)を用意すれば村を返す。と云うアーロンとの約束を信じ、自らが大嫌いな海賊になり、一人で全てを抱え込んだ末に、その約束に翻弄されてしまいます。

そして、貯めてきたお金を裏で奪われ、為す術を失ってしまうのです。

絶望の淵で、「お前らには関係ない!」と突っぱねて来た麦わら海賊団船長、ルフィへ、ナミは思わず本心を吐露してしまう。

最後の最後に、「助けて…」とルフィに言葉を零すのです。

上記はそんなシーンです。

以下でも述べましたが、ルフィは自分が取るべき態度、船長としての役割を本能的に理解している。

参照記事:シンプルとは何か?デザインとの相関を考察【頑丈編】/シンプル×心×頑丈×美学

ルフィ自体は、女としてと云う認識ではなく、仲間として、彼女を護ろうとした結果なんだろうけど、この【ヒーローがヒロインを助ける】と云う描写の強さは普遍的なんだなと、改めて確信した次第です。

仲間は、麦わら海賊団に迷惑を掛けないように、自殺覚悟で自分の問題を切り離し、一味から離れようとします。

ナミも、ロビンも、サンジも、そうでした。

でも、ルフィはそれを許さない。

ルフィはいつだって、仲間の本心を持ってる。そして必ず、その言葉に応える。

そこにドラマがある。

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mikio

何これ。好き。…恋か。

此処でもそうなんですけど、仲間が仲間を護る(男が女を護る)のは当たり前なんですよ。

当たり前の事を、当たり前に実行する。これは簡単なようで、簡単な事でもない。

何故なら、強靭な根拠が要りますからね。

根拠って何かと言うと、それはつまり、実力ですね。

自分が帰属する関係の中で、自分のその役割を知ってる人。自分が取るべき態度を理解してる人。

そしてそれを、行動に落とし込む事の出来る実力者。

態度だけでは勝てない。想いだけでは何も護れない。

つまり、言動に説得力が伴う大人。これが格好良い大人の条件と言えます。

オリビアが見詰めていた未来

ONE PIECE

出典:ONE PIECE/9巻/201p

未だにこのページをめくると、みぞおち辺りがゾワゾワします。

老害撒き散らす政治家には、絶対に吐けない言葉ですよ。

「私達が生きる余生を、私達が諦める訳にはいかない」って、背中で語ってる人達ばっかりですから。

でも、それが普通だよな。とも思うのです。人がエゴを優先するのは当然ですよ。

彼女のような人が異端なんです。

だからこそ、その異端さが格好良いんですよ、オルビア。

娘のロビンを独りぼっちにさせた事には共感出来ないけど、こんな眼差しの大人になれたら素敵ですね。

大事な時期に親として、ロビンの側に居れなかったオリビアだけど、それは結果的にロビンの将来の事を、世界規模で護ろうとしていた。

ロビンの未来を案じていた理由、即ち信念がオリビアにはあった訳です。

つまり、ロビンが生きる世界を大局的に捉えていたって事ですね。

確かに何処にも行かず、ずっと側に居る事も出来た。

でもその事によって、ロビンが生きていく未来が無かったら、それこそ不本意だとオリビアは判断したのでしょう。

当たり前って本質だよ

此処で言う、当たり前ってのは、常識とは違います。

常識と云う名の偏見や、先入観を振り翳してる人は結局、自分にとって都合の良い思い込みを、他人に押し付けているに過ぎない。

武田邦彦(敬称略)は、【日本人の9割が思い違いをしている問題にあえて白黒つけてみた】と云う本で、常識について、以下のように述べている。

「常識は事実に基づいていて正しいことだ」と思っている。そんなことはない。

「常識ほど非常識である」というのも真実だ。

かつて、地球は平らだと思っていた。万有引力が発見されていないのだから、地球が丸いと下になった人が宇宙に落下してしまう。

でも、今では誰もそんなことを考える人はいない。

「常識」とは「事実」ではなく、その社会で都合の良いようにあることを常識としているだけだ。

生活をするうえで、ある程度のコンセンサスが必要だから常識は欠かせないが、都合が悪くなれば常識は変わるし、大勢の人の利益に反するようになっても変わる。

だから「常識に従う」ということは多くの場合、「自分の人生を失うか、お金を失う」ことになる。

出典:日本人の9割が思い違いをしている問題にあえて白黒つけてみた/武田邦彦

生物が進化する上で、組み込まれてきたDNAに則った本質的な行為。

それを人は、【愛】だと言ってみたりします。

お母さんは、それが如実です。護るべき存在を知っている。

帰属する集団の中で、自分が取るべき行動。本質を知っている。

そう、格好良い大人は、大局的に未来を見据えているのです。

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mikio
以上、mikioでした。ありがとうございました。
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