今から約200年前の時代では、人間は、神の創造物だと本気で信じられていました。キリスト教が、価値判断の中心にあったんです。それ故に、自分の人生には、意味も価値もあるのだと考えられていた。ニーチェの言う「神は死んだ」ってのは、これら本質に対するカウンターだった訳です。更に、サルトルは「人間は自由の刑に処せられている」とも述べています。誰かが決めた事に依存して生きるってのは、不自由だけど無責任でいいんですよ。確かに、「特定の道徳に沿って生きてるから正しい」っていうロジックで生きてる方が、楽ですよね。