【ライブはMC?】行ってきたTOMOE 2019の3バンドについて語る【THE NOVEMBERS×tacica×People In The Box】

2019年10月17日バンドレビュー

赤坂BLITZのTOMOE2019

行ってきました。TOMOE 2019。ツアーファイナル。

××の、3バンドによる3マン企画です。

前回のTOMOEは2011年なので、約7年ぶりのTOMOEツアーとなります。

チャットモンチー橋本絵莉子(敬称略)の目撃情報もあり(猪狩さんの妻だしね)。

参照記事:満月に吠え続けて来たチャットモンチーの「完結」で「誕生」

THE NOVEMBERSの、曲が終わってから静寂に包まれた会場に響き渡る、娘(楓ちゃん)の「ぱぱー!」に、照れ笑いする小林裕介(敬称略)の姿もありと、身内感が強い空間だったのかなーと。

僕自身も、ライブに行く事自体、約4年ぶりの事でした。

恵比寿LIQUIDROOMの、ART-SCHOOL×dip×THE NOVEMBERSのライブ以来です。

今回、どうしてもこのライブだけは、行っときたかったんですよ。

その【場】に居たい。当事者で居たいって思ったんですよね。

何故なら、好きなバンドが集結するから。

因みに以下は、数ヶ月前のタイムラインに流れてきた、ハッシュタグに乗っかったツイート。

僕の好きなバンドはコレです。

それと当時、TOMOE2011の頃、僕はギリギリの生活をしながら漫画を描いてたもんで、行きたくても行けなかったんですよね。

Left Caption

mikio

ピープル!
Left Caption

mikio

タシカ!?
Left Caption

mikio

ノーベンバーズ!!?
Left Caption

mikio

行く!

こんな感じだったので、ギリギリまで家庭の様子を見ながら、「…行けそうだな」と確信した前日に、滑り込んでチケットを購入。赤坂の地へ向かいました。

TOMOE 2019チケット

千代田線沿いにある【赤坂BLITZ】

赤坂BLITZ外観

赤坂BLITZは、個人的に初めてのライブハウスでした。当然、赤坂駅に行ったのも初めて。

綺麗な街ですね。なんか、業界人がうじゃうじゃ居そうな雰囲気。

そしてよく見たら、地面が豚でした。

赤坂の床は豚

赤坂BLITZの真横が、TBSだったんですよね。それ故のブタでした。

TBSテレビ局

そんなこんなで、いざ、blitzkrieg bop!

赤坂BLITZ開場

【赤坂BLITZ】でTOMOE開演待ち

TOMOE開演待ち

開演待ちの時間、みんなスマホでTwitter開いてましたね。

薄暗いから、水色の立ち上り画面が目立つんですよ。

やっぱり、何気無く開くアプリのナンバーワンって事なんだろうなーと思った次第です。

そして、TOMOEを象徴とするロゴが、ステージの背後に浮かびます。

三角が3個とも連なってるのは、恐らく、3バンドが三つ巴になるって事の、【巴】って事ですよね。

さて、そんなTOMOE 2019。ツアーファイナルの出演順は、以下の通りでした。

  1. People In The Box
  2. tacica
  3. THE NOVEMBERS

で、此処からは、順を追ってのレビューと、バンドの魅力などを自分なりに添えてみます。

TOMOE2019【People In The Box】

TOMOEPeople In The Box】セットリストは、以下の通り。

  1. 海はセメント
  2. 世界陸上
  3. 新曲
  4. 聖者たち
  5. かみさま
  6. 新曲

ライブ中に、波多野裕文(敬称略)が小躍りしてる姿があって、その動きが妙にしなやかでした。

ステージに立ち続けてる人って、基本的に所作が美しいですよね。

そういえば、冒頭で触れたチャットモンチー橋本絵莉子と、People In The Box波多野裕文でのVo.Gtコンビで、デュオを結成しています。

その名も【橋本絵莉子波多野裕文

起きてますよね、シナジー。

曲から受ける印象が、「あぁ波多野さんの曲だ」って感じるし、声から受ける印象が、「あぁえっちゃんの声だ」って感じる。

その意味でも、TOMOEは身内感の強い企画なんですよね。

さて、ピープルと言えばポエトリーリーディング

そんな認識を最初に作った曲との出会いが、ヨーロッパです。

レイトショーを観に行こうぜ

鳥の仮面をかぶってさあ

僕らはいつまでたっても偽物

どこまでいっても名前がない

君の胸騒ぎが本当になるといいな

君の胸騒ぎが本当になるといいな

君の胸騒ぎが本当になるといいな

君の胸騒ぎが本当になるといいな

出典:ヨーロッパ

People In The Box/波多野裕文

波多野さんは、不思議な詩を書く人です。

暗号のような単語の組み合わせの奥に、何かが隠れているような感じがする。

いや、まぁそれを言うと、今回の3バンド共に抽象的な表現をする人達ではありますが。

抽象性の高い文脈って、その中にある具体的なイメージを、聴き手が勝手に解釈出来るので、結果、個人個人にフィットするんですよね。

それを見出せれば、ですけど。

それと、ピープルは曲中での【語り】の部分を持つ曲が結構多くて、そこが個人的にPeople In The Boxに期待する部分でもあります。

The Mirraz畠山承平(敬称略)の、早口言葉みたいな歌い方に期待するようなニュアンスで。

参照記事:パクリ?【Arctic Monkeys】より【The Mirraz】の方がカッコイイ理由

何言ってるのかよくわからないんだけど、心地良い。

これがピープルの魅力なんじゃないでしょうか。

脳科学者の中野信子(敬称略)が言ってたけど、「集団の意思決定では、回りくどい正しさよりも、簡潔にみんなを納得させられるリーダーシップが重要視される」って話をしていて。

つまり、人は正しいものよりも、解りやすいものを求めるって話です。

その観点から言えば、波多野さんの歌詞は、時代が求めるわかり易さとは、結果的に逆行した表現になっています。

常に、前衛的な実験をしている印象がありますね。

僕は、2010年のROCKIN’ON JAPAN VOL.364で、波多野さんが語るポニョの話に救われたんですよ。

ROCKIN'ON JAPAN VOL.364波多野ポニョ

大学生の頃、【崖の上のポニョ】を映画館で見たんですけど、ポニョが海の上を爆走するシーンがあって、そこで涙がボロボロ出たんです。

その話を知り合いの人に話すと、大抵「大丈夫?」ってリアクションが返って来るんですよね。

まぁ思い返せば、その頃は鬱っぽかった気もしますけど。

確かに今の自分が見たら、そこまで強い感情は湧き上がらなかったかもしれませんし。

自分の状態も、周囲の状況も、今は違いますからね。

でも僕はその当時、生命のダイナミズムみたいなものを、その爆走シーンで感じたんですよ。

それこそゴジラの咆哮のような。

参照記事:ゴジラ【キング・オブ・モンスターズ】は期待以上の傑作【映画感想文】

映画を見る時の評価尺度は何も、ストーリーの論理的な辻褄だけではないと思います。

世界観や、そこに漂う気配。穏やかな時間。緊迫。胸に迫る迫力。感情の動き方。

なんか、色々あるんですよ。

映画だって、音楽だって、つまるところ【感じるか感じないか】の話でしかないですからね。

People In The Boxは感じるんですよ。「何を?」って言われると、わかんないんですけど。

TOMOE2019【tacica】

TOMOEtacica】セットリストは、以下の通り。

  1. YELLOW
  2. 刹那
  3. 煌々
  4. name
  5. LEO
  6. 人鳥哀歌
  7. キャスパー

個人的には、HALOとか、黄色いカラスとか、アースコードとか、命の更新辺りを聴きたかったんですが、ペンギン聴けたから良いかな。

僕がtacicaを初めて見たのは、宇都宮のヘブンズロックで、1番最初の全国ツアーでした。

宇都宮PARCOにあった(5月で潰れちゃいましたね)、タワレコの試聴機で、初めてHEROを聴いた時に、サビのメロディの乱高下がカッコよくて、「これは来た!」と興奮してた覚えがあります。

未だに、廃盤の紙ジャケ持ってます(自慢)

tacica紙ジャケ

CDについてきたオマケ、諸々。

tacicaCDオマケ

僕が20代の頃、やたら「〇〇と云う」っていう表現を好んで意図的に使ってたのも、完全に猪狩さんの影響です。

自分なりに使い分けてはいたんですが、それが自己満だと気付いてからは、なるべく伝わり易いような文章にするように意識するようにはなりました。少しずつ癖を取るようなイメージで。

僕は猪狩さんの書く、ゴツゴツとした無骨な言葉選びが好きなんです。

歌ってみると解りますよ。言葉がゴツゴツしているんです。

因みに以下は、昔練習で録った音声です【オオカミと月と深い霧】

 

PCデータを整理してた時に出てきました。

参照記事:外付けHDDはもういらない!【HDDケース】+【内臓HDD】を使ってバックアップを取る方法

バンドやってた頃は、ずっと猪狩さんの歌い方の真似をしていましたね。

猪狩さんって、ブレス(息継ぎ)がカッコイイんですよ。

真似して歌ってたら、肺活量が増えるとか、腹から声を出すとか、自然と身に付いたような気がします。

【Human Orchestra】の頃は、まだ顔出ししてなくって、当時は【北のバンプ】とか言われてましたね。北海道のバンドなので。

うろ覚えですけど、最初のツアーのMCで、「待ち合わせに人が来なかった」みたいな話をしていた気がします。

その頃とあんまり変わらず、ぶっきらぼうなMCは健在でしたね。

今回、ライブ途中のMCが面白かったので、tacica猪狩翔一のMCを以下に再現してみます

name】の演奏後に、チューニングをしながら口を開く猪狩翔一。

ありがとう」

会場拍手。

……えーと……ピープルインザボックス。えーと9月から、ツアーをやります。」

不意を衝かれた会場が、クスクスと笑いながら、みんな拍手。

Tabula Rasaっていう、ツアーです」

会場、じわじわと笑う。みんな拍手。

舞台裏から「ありがとー!」(ピープル大吾さん?)

会場、爆笑。みんな拍手。

「ダイゴくんが言い忘れてて

会場、爆笑。

「僕らは特に、告知は無くって」

……ドラム、中畑大樹」

「ギター、野村陽一郎」

…tacicaです」

では、曲をやります」

LEO】のギターミュートが「チャチャチャチャ」と入る。

こんな感じ。ちょっと文章じゃ全然伝わらないとは思うんですが、温かい空気でした。

自分のMCタイムに、人のツアーの告知をするっていうね。

彼等のゆるっとした関係性が垣間見えた瞬間でした。

というか、ドラム中畑大樹って、syrup16gのドラムじゃないか。びっくりした。

TOMOE2019【THE NOVEMBERS】

TOMOETHE NOVEMBERS】セットリストは、以下の通り。

  1. TOKYO
  2. dysphoria
  3. Close To Me
  4. Cradle/L’Arc-en-Ciel
  5. DOWN TO HEAVEN
  6. BAD DREAM
  7. 黒い虹
  8. ANGELS

SE無しで、最初っからTOKYOのイントロの中、メンバーがステージに入って来て、吉木さんと共に、ケンゴさんがタムをバシバシ叩き始めて、当たり前のように非日常が目の前に広がっていく様が、カッコよすぎる。

高松さんは一段と細くなってたし。

なんかTOKYOって、AKIRA感ありますよね。

エグザイルの方じゃないですよ。大友克洋(敬称略)の方です。

チャカポコしたイントロから、「らっせーらー!らっせーらー!」って盛り上がるヤツ。

金田のテーマを背景に、赤いバイクで疾走する、あの近未来的なネオ東京のシーンを思い出します。

もしかしたらAKIRAから着想を得ているのかな?

小林さんの曲は、映画からインスパイアされてるパターンが結構ありますからね。

スカイクロラとか。

因みに以下は、部屋に飾ってあるガシャポンの金田。

金田のバイク

中学生くらいの時、ガシャポン集めるのにハマってました。

全部売っちゃったけど、金田のバイクだけはカッコ良すぎるので、未だに持ってます。

そういえば、AKIRAの舞台設定って2019年なんですよね。

しかも結果的に、2020年の東京オリンピックを予言していたっていう、不思議な現象に繋がってるんですよ。

だいぶ話が逸れました。戻します。

THE NOVEMBERSの曲って、ライブで聴くと、聴こえ方が全然違うんですよ。

目の前で鳴ってるっていうだけで、こんなにもCDと別物のように聴こえるのか?と。

勿論どんなバンドも、CDとその【場】で聴く体感とでは聴こえ方は異なりますけど、ノーベンバーズはそれが如実なんですよ。

見えなかったものが見えるというか、印象とか先入観が、ガラッと変わるんですよね。

さて、THE NOVEMBERSのMCも今回、面白い偶然が起きたので、小林裕介のMCを、以下に再現してみます↓

【dysphoria】演奏後、静まる会場で、水を口に含む小林裕介。

不意に「ぱぱー」と、何処からか女の子の声が入る。

水を置いた小林さんが一言。

「……娘だね(笑)」

会場、爆笑。

更に、笑いを堪え切れなくなった小林さんが、笑顔でマイクに向かう。

「……これは想定してなかったね(笑)」

会場、爆笑。

でもそこから直ぐに切り替えて、次の曲、【Close To Me】に入る。

↑こんな感じで、小林さんの、普段見られないような笑顔を覗かせていたのが印象的でしたね。

こんなカッコイイお父さんを持った、娘の心境ってどんなでしょうね?

猪狩さんもそうだけど、ホント、最強にカッコイイ父ですよね。

その点、僕も娘にとってカッコイイ父でありたいなと、なんだか複雑な気分になりました。

比べてもしょうがないので、僕は僕でやってやります。(←何をだ?)

「写真撮ってバンバンSNSにあげてくださーい」(ピープル大吾)

TOMOE終了時、写真の許可が降りたのでみんなでパシャパシャ。

ライブ観戦自体が久しぶりすぎて、昔みたいな没入感を失った感覚がありました。

客観的に、冷静に傍観しているような。

ライブハウスに居る自分に対して、何処か距離を感じたのは、そこに重ねる自分がもう居ないからなんだろうなーと、思いましたね。

それと今回、TOMOEのライブを通して感じたのは、「MCってライブだなー」と。

曲だけやって、さっさと捌けてくバンドもカッコイイんだけど、MCから見えてくる人柄ってのも、ライブの醍醐味なのかも知れない。なんて思った次第です。

ライブハウスって、普段の生活でへばり付いた既成概念を、根本から覆すエネルギーがあると感じます。

非日常が、日常として変換されるような。

クローズドな空間にて、それぞれ持ち寄った固定観念が、吹っ飛ぶ快感。

それくらいの独自性ってのを、3バンドが解き放っていましたね。

先述したように、3バンド間の、ゆるっとした関係性が見えた夜でもありました。いやー良い。みんな好きだわ。

余談ですが、会場限定シングルの【TL2】買おうと思ったら、無いですとか言われたので、ふてくされて、いつもコーラのドリンクを、カシスサワーにしてやりました。ちきしょう。

Left Caption
mikio
以上、mikioでした。ありがとうございました。
この記事のURLとタイトルをコピー
お使いの端末ではこの機能に対応していません。
下のテキストボックスからコピーしてください。