docomo(MNO)→楽天モバイル(MVNO)のキャリア変更で体感した電波状況

2019年3月3日楽するデバイス

楽天ロゴ

4月に入って、携帯電話のキャリアをdocomoから楽天モバイルに変更してみました。

僕の場合は、photoshopillustratordreamweaverを扱う上で、毎月のAdobe税の固定費がネックとなっていたんですね。

グラフィックソフトにsketchや、テキストエディタにSublime Text等の利用も検討しましたが、やはり経験の浅い自分は、現場でのデファクトスタンダードである、Adobeソフトの経験値を高めておく事が先決と判断し、据え置きとしました。

そこで、他の固定費で削れるところはないかと考え始めたのが、携帯電話のキャリア変更です。

此処では、変更までの流れにて生じた、疑問や留意点。変更後に感じた事を幾つか記してみます。

MNOMVNO

僕が契約していたdocomoMNOで、現在契約している楽天モバイルMVNOです。

どういう事か。

MNOMobile Network Operator(移動体通信事業者)の頭字語です。

大手キャリア(docomoauSoftBank)がそれに該当します。

片や、MVNOMobile Virtual Network Operator(仮想移動体通信事業者)の頭字語です。

これは、大手キャリア以外の、所謂格安SIMを提供する事業者の事を指します。

さて、そんなMVNOの楽天モバイルですが、つい最近、46日ですね。docomoauSoftBankに続く第4のMNOとして携帯電話サービスへの新規参入が確定しましたね。

予定では、2019年中に本格的な携帯電話事業がサービス開始となるようです。

従って、暫定ではMVNOですが、来年にはMNOになってる訳ですね。

結果的に、良いんだか悪いんだかよく解らないタイミングでのキャリア変更となりましたが、MNO市場へと参入した暁にはサービス面や料金等、どう推移してくるのかは気になるところです。

改善されるのか、或いは改悪となるのか。今後の楽天モバイルの動向には、個人的に目が離せない状態でございます。

インフラのリース

しかし、MVNOの価格設定の低さって、何処から来るのか気になりますよね。

安さと引き換えに何を失うのか。一体どんなトレードオフがあるのかと。

MVNOが低価格である事の大きな理由に、自社で無線通信のインフラを持たない。と云う点が挙げられます。

つまり、MVNOMNOのインフラを借りている為、巨額の設備投資を抑えられるのです。

これが、MNOMVNOの大きな違いです。

スカイツリー

そもそもに於いて、電波は有限の資源である。と云う前提があります。

電波法第二条の定義では

「電波」とは、三百万メガヘルツ以下の周波数の電磁波をいう。

出典:郵政行政六法/電波法/第一章

とあります。

電波は光や音と同様の性質を持ちます。

従って、3000000MHz以上の周波数になると、遠赤外線の領域に入って来ます。

電波の単位は周波数です。

そして、周波数は1秒間に揺れる波の数の事であり、それをヘルツ(Hz)という単位で表します。

1秒に1回の揺れであれば、1Hz。となります。

3000000MHz(300万MHz)は、単位変換すると3000000000kHz(30億kHz)です。

3000000000kHz(30億kHz)は、単位変換すると300000000000000Hz(300兆Hz)です。

つまり、300万MHzは、波の数が1秒に300兆回揺れてる。と云う事になります。凄まじいですね。

電波法では、それ以下の周波数を電波と定義している訳です。

例えば、AMラジオの周波数は以下のように

  • 文化放送の周波数は1134kHz
  • TBSラジオは954kHz
  • ニッポン放送は1242kHz

このように、それぞれの周波数帯域があります。

帯域とは、例えばラジカセのチューナーを合わせる時。

特定の周波数の前後数kHzの電波も、雑音混じりにラジオ放送を拾っている様子を、認識した事ありませんか?

この前後の分を含めた周波数の幅の事を、帯域と称します。

詳細はこのサイトを見て頂くと、なんとなく概要を掴めるかと。

電波ってなあに?

このように、電波は、テレビやラジオ放送などにも使われる公共の資源です。

その割り当てられた帯域が、それぞれに決まっている事に於いて、有限である。と云う事です。

そしてそれを、一元的に管理、割り当てしているのが行政機関の一つである、総務省なのです。

携帯電話の電波も同様に、国から大手キャリア(MNO)へと割り当てられた、帯域と称される電波の回線を使用する事で、通信サービスの提供を可能としています。

楽天は2025年までに最大6000億円の設備投資により、MNOとしてのインフラを整備する予定です。

ただ、それだけの投資額では大手キャリア(docomoauSoftBank)に匹敵する通信インフラを構築するのは不可能だろうと言われています。

何故なら、docomoは1年間で約5000億円を設備投資に回しているからです。

それに比べたら、ゼロスタートの楽天が表明している6000億円と云う数字は、決して高くない事が推測されます。

このように、通信インフラの大規模な整備には大規模なコストが掛かります。その為、他社が携帯電話事業に参入するにはハードルが高く、大手キャリア(docomoauSoftBank)が市場を独占する状態が続いているのです。

各社サービスの同質化

iPhone

じゃあMNOは、折角膨大なコストを投じて整備して来たインフラを貸し出してまで、何故わざわざコンペティターを増やすような事をするのでしょう。

ここに一枚噛んでいるのが、総務省です。

総務省が所管する電気通信事業法の第32条(接続応諾義務)により、MNOインフラの貸し出しを拒否出来ないのです

そもそもに於いて、電気通信事業法の目的は、公正な競争の促進にあります。

仮に、大手キャリアがMVNOとのインフラの借り受けを拒否すれば、市場競争が成立しなくなり、既得権益の温床となってしまいます。

ハーバード・ビジネス・スクール教授、クレイトン・クリステンセンが提唱したイノベーションのジレンマと云う理論があります。

例えば、巨大な企業には既存の資産を手放したくない。と云う心理が働きます。故に保守的になり、持続的なイノベーション(今までと同じ方向に向かうもの)に走りがちとなる。

結果、不確実性の高い破壊的なイノベーション(場合によってはスタンダードに成り代わるもの)が生まれ難くなります。

経済的なヒエラルキーが固定化し、サービスが同質化した、大手キャリアの市場寡占状態では、自由競争と市場原理が働かないのです。

つまり、現状日本の通信産業では、世界に通用するイノベーションは生まれる環境にない。と云う事になります。

此処でのMVNOや楽天モバイルのMNOへの新規参入。或いはSIMロック解除の義務化等が、業界の活性化に一役買うのか。如何に業界を掻き回すのか。といった展望のようですが、どうなんでしょう。

以上が、通信業界の概ねの状況です。

では、以下、変更までの具体的な流れに入ります。

先ずキャリア変更に於いてやっておく事

MNP予約番号の取得

MNPとはMobile Number Portabilityの頭字語です。

Portabilityは、移動を意味します。従って、携帯電話の番号を保持したまま、他社に移動する事を、MNPと称します。

MNPに於ける手数料

このMNPですが、現在利用中のキャリアから別のキャリアへ移る際には、以下3つの手数料が徴収されます。

  • 転出元のMNP手数料
  • 転出元の契約解除料
  • 転出先のMNP事務手数料

契約解除料とは所謂2年縛りの契約期間が更新される月である、更新期間を迎えるタイミングがありますが。

その期間外で解約した場合に、発生する料金です。

2018年4月の時点では大手キャリアは何処も解約金は9500円です。

キャリア側の意図からすれば、ユーザーの囲い込み。

ユーザー側には、2年間使い続ける事による毎月の割引き。

これが2年縛りのメカニズムです。

従って、この更新期間内でのピンポイント更新を除いたとしても、キャリア変更には少なくとも、転出元と転出先の事務手数料が発生する訳です。

僕の場合は、「キャリア変更しようかなーどうしようかなー」と悩み出した3か月後位に、更新期間の通知がdocomoから届いたので、かなりベストなタイミングで踏み切れました。

しかも、iPhoneを楽天モバイルの店舗に持っていくだけで事務手数料が無料。と云う謎のキャンペーン中だったので、キャリア変更のコストは実質、転出元のMNP手数料だけで済みました。

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mikio

これはラッキーでした

因みに、店舗でのリードタイム(商品購入の発注から手元に届くまでの時間)は約40分です。

最短で手続きするのであれば、やはり店舗での手続きが最良かと思います。

但し、店頭で受け付けているのは新規契約のみで、料金プランの変更手続き等はWEBでやって下さい。

その他不具合はApple Storeでお願いします。等々、サポート面は手薄そうです。

MVNOは基本的に、店舗の少なさ(人件費削減)で、サービスの費用を抑える事に繋がっている側面もあるので、店舗が近所に無い等、MVNOによってはWEBでの手続きが必要になる場合があります。

もしWEB上で全ての手続きを行うとすると、SIMカードの配達というリードタイムが発生します。

その上、不具合のあった場合に、即日対応とはいかない可能性が高く、ストレスとなる事が推測されます。

通信速度

パルス

さて、キャリア変更後の様子ですが、一番気になるのは此処じゃないでしょうか。

僕の場合、ファミレスでPCを使う際は、いつもスマホのデザリングでネット環境に接続していたので、この辺は覚悟してキャリア変更に臨みました。

数値で通信速度の比較をされているサイトが多数ありますが、結局、体感してみなければよく解りませんからね。

12時~13時。18時~19時は通信が込み合う為、重要事項説明書には通信速度が落ちる旨は予め記載されています。

で、実際にその時間のネット接続を体感してみたところ、12時を過ぎると確かに遅いです。

画像なんかは特に、もにょもにょ表示されていくイメージです。

当然と言えば当然ですね。通信速度はMNOに比べると、MVNOの方が劣ります。

通信が込み合う通勤時間やランチタイムは特に。

これはMVNOである限りは回避出来ない問題です。

例えば、年末年始の帰省ラッシュやゴールデンウィークの際に、片側一車線の道路と四車線の道路とでは、渋滞が発生し易いのは、前者である事は明らかです。

但し、楽天はdocomo系のインフラを使っているので、基本的には安定した通信速度を保っています。

従って、通信が混み合う時間以外であれば、特に差し支えはありません。

余談ですが、auSoftBankに比べて、インフラの貸し出し価格が1番安いのはdocomoです。

他はdocomoの倍以上します。

docomo系のインフラを使ったMVNOが多いのは、これが理由のようです。

楽天でんわアプリを通さないと30秒20円の通話料が発生する

アプリを介せば、30秒毎に10円です。

或いは、発信時に一々「003768」を入力してから、通話先の番号を入力すれば、国内外一律30秒10円です。

そもそもアプリ自体が、先述の番号を省略(自動入力)してくれるものなので、いずれにしろプレフィックス番号である003768は必須となります。

参考までに、プランによりますが、かけ放題等でなければ大手キャリア(docomoauSoftBank)の基本的な通話料は、30秒20円です。

公衆電話から発信すると、これも距離によりますが20~30km間であれば、10円で約30秒。

例えば、横浜~渋谷の2点間の直線距離が約25Kmです。

そして、楽天でんわアプリでは、フリーダイヤル、ナビダイヤル、110番119番等の3桁番号への発信は不可です。

しかも、履歴自体はデフォルトの電話アプリにしか残らないので、結果、既存と楽天の電話アプリ二つを往来する事になります。いずれ慣れるとは思いますが、そこはちょっと面倒です。

しかし、アプリを介せば30秒毎に10円です。大手キャリアの半額です。

全国瞬時警報システム(Jアラート)や緊急地震速報に対応していない

「ギューワッ!ギューワッ!」って鳴り響いて、不快なビープ音が同時多発的にハーモナイズを引き起こすアレですね。

これに関しては、楽天モバイルの端末に限った話です。

これから対応するのかもしれないし、仮に対応していなければ専用のアプリをインストールすればカバーできるので、そこまで気にする必要も無いですかね。

キャリアメールが使えない

@docomo.ne.jp」とか「@ezweb.ne.jp」とか「@softbank.ne.jp」のドメインの事です。

不便といえば不便かもしれないですけど、GmailYahooメール等無料でアカウント作れるものもあるし。

今やLINEでの連絡手段がデフォルトになっている人も多いかと思われるので、これもそこまで差し支えは無いのかな。とは思います。

SIMカード返却

これ忘れそうなので、備忘録として記しときます。

楽天のSIMカードはレンタル同様なので、仮に解約する場合は郵送でSIMカードを返却しなければなりません。

返却しなかった場合のペナルティについては具体的な事は重要説明事項等の書類には記されていませんが、破損、紛失に伴う再発行の損害金が3000円なので、同等の金額が発生する可能性があります。

何故楽天なのか

数あるMVNOの中から、楽天を選ぶに至った理由は、2つあります。

そもそもに於いて、最初は、クラウドワークスの振込手数料が楽天銀行のみが、他の銀行の5分の1になる。と云う点が、楽天ブランド利用の始まりで、切っ掛けでした。

それを皮切りに、クレジットカード、楽天Koboやら楽天モバイルやらと楽天カラーに染まっている。と、そんな経緯です。まんまと楽天の策略に嵌まっている気がします。

2つ目は、ポイントの使い道です。本です。読みたい本が大量にあるのです。

楽天はポイントが貯まり易い上に、ポイントを全部そっちへ持っていけるので利用している。と云う点が1番大きいです。

ただ、もう慣れましたが、広告やUIがごちゃごちゃしているので見た目が五月蝿いです。

それでも、ECサイトとモバイルの連携は楽天の長所となるでしょう。

結論

ポイントは、通勤時間とランチタイムの不安定な通信をどう捉えるか。だと思います。

個人的には上記の弊害さえ気にしなければ、大手キャリアに対して、そんなにサービスの遜色を感じません。

逆に、混み合う時間帯でこそスマホを扱う必要性が高い人には向かないですね。MNOのままにすべきだと思います

まだ使い始めたばかりなので、その他気になる点があれば、此処に追記していく予定です。


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mikio
以上、mikioでした。ありがとうございました。
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