仮面ライダージオウとゼロワンは子供の時間さえもデザインしている
仮面ライダーゼロワンの、井桁弘恵(敬称略)もとい、刃唯阿が普通にカッコイイですね。
お知らせ。
「仮面ライダーゼロワン」にて
刃唯阿(やいばゆあ)、
仮面ライダーバルキリー役を
務めさせて頂くことになりました。たくさんの方に愛される作品になれるよう、頑張ります!
1年間よろしくお願いします🤲(c)2019 石森プロ・テレビ朝日・ADK EM・東映 pic.twitter.com/QP1QgtyH1V
— 井桁弘恵 (Igeta Hiroe) (@Hiroe_igeta23) July 17, 2019
髪型から何から、全部シュッとしてて、ホクロすらクール。
役柄も理系で、クレバーなキャラクターなんですよね。
最初は、不破 諫(仮面ライダーバルカン)に翻弄されまくってる役回りで、立場上は上司に当たるんだけど、面子が立たない感じの印象。
でも最近は、裏で何やら暗躍しているシーンがチラホラ見えるので、やっぱり一枚上手なイメージがあります。
さて、そんな感じで、息子の成長に伴い、我が家(僕)にも日曜の朝に仮面ライダーを見るっていう楽しみが、1つできました。
切っ掛けは、やっぱり夏の仮面ライダーショーです。
参照記事:【仮面ライダーショー】は必見!夏休みの東京ドームシティで幼児と楽しむ方法2019
子供と共に、仮面ライダー文化に再び触れる機会を得て、思う事が幾つかあったので、今回は仮面ライダーのデザインについての話です。
因みに、ヒーローもので言うと、ウルトラマン派だった僕が子供の頃に唯一、思い入れがあった仮面ライダーは【仮面ライダーZO】でした。
田舎の駅前の、ガラッガラの映画館で見た記憶があります。
仮面ライダージオウの片仮名デザインが絶妙な遊び心
今更なんですが、仮面ライダージオウのデザインって、可愛いですよね。
どこが可愛いかっていうと、子供の時間がデザインされているところです。
妻に「顔にライダーって、ふざけてない?」って言われた時に、「いや、これは子供が読めたら嬉しいからだし、平成仮面ライダーの集大成だからだよ」とかなんとか、なかなか面倒くさいオピニオンを述べてしまいました。
武器にも、カタカナで【ジュウ】とか【ケン】とか刻まれてて、絶妙な遊び心だなぁと。
このバランス感覚好きです。
いや、確かにふざけてるようにも見えるけどさ、それは大人だからそう感じるだけであって、子供からしたら顔面のカタカナは、文字ですらないじゃないですか。
仮面ライダーの体裁を構成する、形の一部な訳ですよ。
それを数ヶ月後か、数年後かに、文字を読めるようになった時。
「あー!これはライダーなんだ!」と気付く瞬間の、子供のカタルシスを想像するだけで、粋なデザインだと感じる訳です。そこが可愛い。
仮面ライダージオウというコンテンツに触れた事で流れる、子供の時間が可愛い。
顔面の【ライダー】の文字には、装飾としてのデザインの裏に、そんな仕掛けが宿ってるんですよ。
っていうのが、仮面ライダージオウのデザインに対する勝手な推測。
僕は元々、少年漫画の漫画家になりたかったので、そういう子供目線の感覚は、意識する癖があります。
だからなんか、こう、くすぐられるんですよね。何かが。
その点、デザインで言うと、エグゼイドが一番、意味わかんないです。
カッコいいと思えないし、フォーゼのような愛嬌も感じない。
仮面ライダーゼロワンの変身音で流れるネイティブな英語
仮面ライダーゼロワンが変身した時の、低い声とネイティブな発音でモニョモニョ言ってんの何?教えてアメリカの人。
— みきお (@mikio_96) September 29, 2019
ゼロワンのあの謎の呪文の件。調べてみたら、わかりましたよ。あのネイティブ発音の正体。
「A jump to the sky turns to a rider kick」って言ってるみたいです。
意味は、【空へのジャンプはライダーキックへと変わる】です。
え?何?そんなリリカルな事を言ってたのかい!?
カッコイイ〜…!
いやこれもね、だから、意味がわかった時のカタルシスが、言語の壁の向こうにデザインされている訳です。
概ねの日本人は、「なんて言ってるのかわかんない」っていう、第一段階の壁に差し掛かる筈ですよ。
この障壁こそが、時間のデザインには欠かせないものなんですよ。
わかんないからこそ、わかった時の加速度は増す。
よくわからないっていう余地を残したおもしろさ
よくわからないっていう、余地を残したおもしろさってあると思うんですよ。
エヴァンゲリオンなんて、その典型なんじゃないですかね。
わからないっていう壁を越えた時に、その真価が発揮されます。
1、2年前くらいに大人エレベーターっていうビールのCMやってたの覚えてますか?
それの58階に庵野秀明(敬称略)が居るんですけど、そこでも言う訳ですよ
妻夫木聡(敬称略)が「分かりやすさは大切ですか?」って質問すると
わかりやすいと、そこで終わってしまうんですよね。わかっちゃうから。
で、わからないと、わかりたいっていう風に、その人が動き始めるんですよね。
わかりづらいからもういいや、と、いかないわかりづらさ。
そこのバランスこだわります。
エンターテイメントって、この要素があるからこそ、物語に推進力が生まれるんですよね。