電子書籍って専用のデバイスが無くても利用出来るらしい
最近知ったんですが、電子書籍ってパソコンでもタブレットでもスマホでも、アプリをダウンロードさえすれば利用出来るみたいですね。
何故かKindleでしか電子書籍は読めないんだと勝手に思い込んでました。
僕みたいな認識の人って、まだ結構居るんじゃないでしょうか。
これって恐らく、表層的な情報に【Kindle】のCMのイメージと、メディアとしての【電子書籍】が突出しているからなんじゃないかと思いました。
電子書籍の利用に強い興味を持たない状態だと、互いの認識が無意識に直結してしまうのかも知れません。
【Kindle】=【電子書籍】
のような。
電子書籍リーダーの種類
僕は2017年から楽天ユーザーになったんですが、楽天Koboの存在に関しては全然知りませんでした。
Koboというのは、楽天が買収したカナダの企業の名前で、現在、電子書籍リーダーとしては、kindleと双璧をなすデバイスのようです。
余談ですが、ネーミングはbookのアナグラム(言葉遊び)らしくて、
【book】=【Kobo】
のように、文字の配列を崩して形成されています。
因みに、Amazonの電子書籍リーダー【Kindle】は、ラテン語の【candere】が語源となっており、「輝く」「白熱する」という意味が含まれているそうです。
ろうそくを意味する『candle』や、シャンデリア『chandelier』も同語源との事
他にも電子書籍リーダーには、BookLive! のリディオ等あるようですが
図式的には、日本の電子書籍リーダー界としては
【Amazonのkindle 】VS【 楽天のKobo】
のような二項対立状態になっています。
これは例えば、スマホ界で言うと
【iOS】VS【Android】
パソコンだと
【Windows】VS【OS X】
漫画で言うと
【悟空】VS【ベジータ】
【ナルト】VS【サスケ】
【ペコ】VS【スマイル】
みたいなニュアンスでしょうか。
ここで厄介なのは、Amazonで購入した電子書籍は、Kindleでしか読めないし、楽天で購入した電子書籍は、Koboでしか読めない。
と云う互換性の問題が発生する点です。
但し、その他のデバイス(パソコン・タブレット・スマホ)なら、アプリがあれば両方利用できます。
従って、電子書籍リーダーの購入には、その点も加味しての検討が必要そうですね。
電子書籍のメリット
今の時代、誰もが所有してるであろうデバイスで電子書籍を利用出来てしまうのであれば、改めて電子書籍リーダーを使うメリットって何なのでしょうか。
敢えて挙げるとしたら、この3つですかね。
電子ペーパーで眼が疲れない
電子書籍リーダーのディスプレイは、基本的にモノクロで表示されます。
そして、電子ペーパーは液晶と違い、電子インクで文字や画像等のコンテンツが表示される為、紙に近い特性を持っています。
つまり、今話題のブルーライトが無いって話。
実際、ブルーライトが本当に有害かどうかの科学的根拠は未だにハッキリしていません。
眼精疲労で眼科に行った際にも、ブルーライトの件は聞いてみましたが、なんだか曖昧なリアクションだったので、依然として確証は持てませんでした。
もしかしたら、マイナスイオンや血液型と性格の相関関係のように、オカルトチックな迷信なのかもしれませんね。
でも一応、目が疲れる事は事実なので、眼鏡にはブルーライトカットのものを買ってみたり、PCにはブルーライトカットのフィルムを貼ってみたりと、試してみてはいます。(結局、自分の身体で試してみない事には何とも言えない)
追記:ブルーライトカット製品は不要です。何故なら、米国眼科学会が「ブルーライトは目を傷めない」と公言したからです。
参照記事:眼科医に聞いた【PCやスマホ】による目の疲れを軽減させる3つの方法
そもそもに於いて、【目が疲れる】ってのは、利用環境の明暗に依存している側面もありますからね。
液晶の光と利用環境の暗さによる、コントラストが強くなる程に、目の負担は大きくなる訳です。
これに関しては、別に液晶に限らず、紙の本でも同様です。
薄暗い場所で読めば、目の負担としては同じ事ですからね。
バッテリーが1週間くらい持つ
何でもスマホ1つで済む。と云う点はメリットですが、同時にデメリットでもあります。
何故ならば、1つのデバイスにアプリの負担が集中する為、バッテリー消費が著しくなるからです。
例えば、スマホで電子書籍を利用していたら、バッテリー切れで、電話する予定だった相手と連絡を取れなかった。
なんて事態にも発展しかねない。
容量的な観点からも、読書なら読書専用のデバイスに負荷を分散させた方が便利かも知れません。
1週間もバッテリーが持つって、それだけで心強いです。
数千冊の本を持ち歩ける
これはiPodと同種の喜びですよね。
実際iPodのUXは衝撃でした。それまではMDプレイヤーを使っていた世代です。
それが、iPodに切り替えてからは
- ディスクを都度、入れ替えなくていい
- 動いても音飛びしない
- 数百、数千曲を小さいデバイスで持ち歩ける
この3点に於いて優れていました。
特に個人的には、【音飛びしない】という点での感動は強かったですね。
僕は学生時代、陸上部だったのですが、大会直前はよく気持ちの高揚に音楽を用いていました。
ところが、MDプレイヤーだと自分が静止している状態でしか満足に集中が出来ず、ストレッチをしたり、ゆっくり歩いたとしても、結局は「音飛び」を気にして、MDプレイヤーの方に意識が向く羽目になるような制約が嫌でした。
iPodの恩恵を受けたのは大学生の頃です。
ジョギングをしながら音楽を聴いても音飛びしない事が、当時の自分としては心底嬉しかった記憶があります。
何処へ行っても、自分のキュレーションした音楽にアクセス出来る。
大袈裟に言えば、自分の今居る場所が、好きなバンドばかりをブッキングした【ライブハウス】になる。
つまり、電子書籍さえあれば、何処に居てもそこが【書斎】になるのです。
余談にはなりますが、今まで自分が集めて来た曲が、iTunesのライブラリに約7000曲程読み込まれています。
それが全て収まる容量となると、16GB(約4000曲入る)では足りず、32GB(約8000曲入る)が必要となります。
そして、iPod nanoの最大容量は16GB。iPod touchであれば、16GBから128GBまでの幅が取られているので、次に購入するならiPod touchを検討しています。
ただ、僕が欲しいのは、自分がキュレーションした大量の音楽を持ち歩く器。それだけです。それ以外の機能は要らないし、寧ろ邪魔です。iPod touchだとサイズも機能も無駄な部分が多いので、本当はiPod nanoの32GBがあればベストなんですよね。
そんな事を妄想していたら、2017年の夏。iPod nanoは第7世代を最後に、販売終了となってしまったようです。残念です。
店頭で触ってみた
ビックカメラに立ち寄るタイミングが有ったので、電子書籍コーナーにて楽天Koboの見本が展示されていたので、早速いじってみました。
初見の印象は、ディスプレイが液晶画面のように白い感じではなく、わら半紙のようなニュアンス。
って言うと、今の人は知らないのかな。
別の形容をすると、薄く日焼けした漫画本のような質感。
いずれにしろ光沢の無いマットな感じがします。
気になる点は、スワイプで画面を切り替える時、インクが一回、画面全体に「ぶわっ」てなるところ。
多分、電子ペーパーの構造上、ページが切り替わると電子インクがページを再構成する際に、一旦忙しい感じになるんだと思います。
タッチの反応も鈍い。
個人的に最も気になる問題は、果たしてこれで、読書を通じた没入感は得られるのか。
というところですが、こればっかりは購入してみなければ解らないところではあります。