乱読のセレンディピティに学ぶ!人間の興味を最大限に生かす贅沢な読書法

読書レビュー

偶然の出会いと流れ星

おはようございます。

名前の変換をすると、自分の漢字が絶対に出てこないから、分解して入力するのが面倒くさいんだぜ。mikioです。どうも。

突然ですが、乱読のセレンディピティっていう本があります。

セレンディピティってのは、探し物をしていた時に、それとは別に、偶然、素敵な発見をする。みたいな意味です。

例えば、冷戦時代、アメリカの海軍が敵の潜水艦の接近に備えて、音波探知機の開発に忙殺されていた時期があります。

で、探知機に反応したのが、敵艦の潜水艦ではなく、イルカの音波を拾ってしまったって話があるんですよ。

それまでは、イルカ同士が音波で交信している事なんて知られていなかったんです。

つまり、軍事利用されてた音波探知機によって、イルカの生態が明らかになったのです。これがセレンディピティです。

さて、ここで言う乱読ってのは、【縁】を重視する読書法と言えます。

これって、どこか禅的な発想とリンクするなーと、読んでいて感じましたね。

僕、この感覚好きです。

「失敗だー!」って言いながら、実験中に爆発に巻き込まれる科学者のように、チリチリの頭で偶然を待つ感じ。

さて、今回は、そんなセレンディピティな話について。

乱読の醍醐味はリアルタイムな興味の波に乗れる事

乱読ってのは、恣意的な疑問を追い続ける事で、常に鮮度の高い興味に乗っかる事ができるんですよ。

これが、乱読の醍醐味だと思います。

例えば、今、押し寄せて来ている興味の波ってのがあるとします。

「一眼レフで写真撮ってみたいんだよなぁ」とか、「釣りを始めてみたいんだよなぁ」といった、ノリです。

でも、1ヶ月後に、また同じ波に乗れるとは限りませんよね。

明日にはもう、凪ってるかもしれませんから。

時間が経ってしまえば、そこを掘ってく気力は、既に無くなってる可能性は高い。

それって、自分にとっては機会損失だとも言えます。

今後の人生を豊かにする出会い、キッカケになったかもしれないのに。

感情が新鮮な内に、リアルタイムな興味を推進力にできるってのが、乱読の強みなのです。

点々と落ちてる、どんぐりを拾うメイちゃん(となりのトトロ)のように、恣意的な興味に乗っかって、「あー面白かった」って言って、疲れて眠る。こんな贅沢な生き方って、他にあります?

直接的に、実利に直結しないから、経済的だとか、時間的な余裕のある人じゃないと難しいですよ。

余談ですが、僕の最終的な目標は、そんな生活をする事です。

ただし、贅沢である一方で、目的に対する手段として読書を捉えると、これは実に無駄が多い読書方法だと言えます。

好奇心の隙間理論とノウハウコレクターと無駄な時間

勿論、乱読ってのは、「最短で」「最小限の」って人には向きません。

無駄が多いからです。

乱読の弊害は、時間が掛かる事です。

喫緊の課題、緊急性の高い問題解決に、この方法を取ると詰みます。

逆算しないからです。

乱読は暇人の読み方だとも言えるし、場当たり的な読書方法とも言えます。

例えば、ウェブセールスライティング習得ハンドブックっていう本があります。

ウェブセールスライティングの方では、その穴を埋めようとする事に気を取られてると実行できなくなるから、これに気を付けろっていう、文脈で語られてます。

つまり、ノウハウコレクターになるなよって事ですね。

知っただけで満足してしまうのが、ノウハウコレクターの特徴です。(僕の事です)

その場で、すぐに、取り出して再現できないなら、その人は、知ってるだけの雑学者って事。(僕の事です)

その知識を使えないなら、自己満足で終わるよねって話。

いやー、わかっちゃいるけどってヤツですよね。耳が痛いです。

目的にもよりますけど、読書のゴールって、知る事以上に、知識を使えるようになる事なんですよね。

そうすると、乱読ってのは、緊急性の高い課題がある人が行う読書法ではないんですよね。

クラゲみたいな読書で関心の海を漂流する

好奇心の赴くままに、知識で得た穴に潜り込むと、さらに奥へと続く穴が見付かります。

知れば知るほど、知らない事が増えるんですよね。

例えば、本を読みながら、常住坐臥っていう四字熟語が現れる。意味も読み方も解らない。

で、調べる。「じょうちゅうざが」って読むのか、とわかる。

意味は、座ってる時も寝てる時も。転じて、いつもとか、普段の生活で、とか、そんなニュアンス。

なるほど、じゃあ、その意味のピースを持ち帰って、途中だった読書の欠けてたパズルに、当てはめて眺めてみる。

そうやって、意味を文脈に当てはめると、途絶えていた文章の意味が流れ出す。

それの繰り返しで、少しずつ本が読めるようになる。

こんな感じで、知れば知るほど、好奇心の穴が派生していくんですよ。

この【穴を埋めたくなる好奇心】に、敢えて乗ってみようってのが、乱読のセレンディピティだと、僕は解釈しています。

これって言い換えると、ネットサーフィン的な読み方なんですよね。

YouTubeの関連動画みたいに、今の関心事から、敢えてズレていく。

自分の好奇心に、敢えて乗ってみる。

WEBサイトのリンクを踏んで、別のページに飛ぶ。

そうすると、偶然の出会いがある。それがセレンディピティ。

セレンディピティの典型例はポストイット(付箋)の発明

発明ってのは、偶然の出来事から着想を得る事が多いです。

木から落ちるリンゴを見たニュートンが、万有引力を発見したようなプロセスです。

セレンディピティの典型例で言えば、ポストイットですね。

強力な接着剤を開発中していたアメリカ人の研究員が、剥がれやすい接着剤を作り出してしまったんですよ。

まぁ本来なら、失敗ですよね。

でも、発想の転換を用いた別の研究員が、本の【しおり】に応用できる事に気付いて、ポストイット(付箋)が生まれた。

そして、商品化されたポストイットは、世界中に広まったんですよ。

こういう事は、狙って起こせない。でも、常に狙ってないと気付かない。

人は、知らないものは、見えないからね。

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mikio
以上、mikioでした。ありがとうございました。
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