学習速度の個人差は積み重なった【バックボーン】の差でしかない
おはようございます。mikioです。どうも。
以下の記事でも述べていますが、自転車に乗れるようになる為にできる事は、自転車に乗り続ける事でしかないって話です。
参照記事:難しい勉強を簡単にする為の方法!復習とはアウトプットである
この自転車の話って、学習速度にも関連しているんですよ。
例えば、仕事や学校で、呑み込みの早い人、遅い人って居ますよね。僕は遅い方なんですけど。
此処で、なんで早いとか、遅いとか、そういった個人差が生じるんだろうって思いません?
これって実は、単なる本人の経験値の差でしか無いんですよ。
参照記事:【学習速度が遅い原因とは?】理解スピードの遅い凡人がその理由を考察
仮にですよ、当人の条件に、以下のような違いがあったとしたら
- いきなり自転車に乗ろうとする子供
- 三輪車や、キックボードに乗っていた経験値のある子供
どっちが早く、自転車に乗れるようになると思います?
明らかに、後者(乗り物に乗ってた人)ですよね。
バランス感覚とか、フィジカル面でのバックボーンが違うって事です。
初心者という枠組みの中でも基礎知識が違うとスピードに差が出る
これと同じ事が、学習速度にも言えます。
例えば、WEBデザイン。
パソコンリテラシーが0の人間と、英語が出来て、数字に抵抗が無くて、論理的思考が出来る人間だったら?
もう、結果は自明です。
同じ初心者という枠組みの中に居ても、基礎が違うので、スピードに差が出るのは当然の事です。
つまり、「周囲よりも、自分の進むスピードが遅いな……」なんて、劣等感に苛まれる事なんて無いんですよ。
前提条件が違うだけなんですから。
僕も、数年前のWEBデザインのスクールに通っていた頃は、ずっと劣等感を抱いていました。
「なんでみんな、そんなにスイスイ理解して進んでいけるの?」って。
それは単に、初期装備がポンコツ過ぎたってだけの話です。
華麗なる先輩の【動き】のメカニズム
部活の先輩とか、職場の先輩の【動き】を見た時に、その人の歴史を感じる瞬間ってありませんか?
無駄が無いし、余裕もある。
これって、物数を尽くす事でしか、至らない【動き】ってのが、あるからだと思います。
例えば
- バーテンダーがカクテルをつくる時の【動き】
- 交通誘導員が振る、赤い誘導棒の【動き】
- コックがチャーハンを炒める時の、フライパンの【動き】
etc……。
同じ事を何度も繰り返して、体が覚えている事が増えて。
同じ事を何度も繰り返して、育まれる想定力が培われて。
同じ事を何度も繰り返して、削られてゆく無駄の無い思考回路が形成される。
そうやって強化されていった、体と、神経細胞。
その積み重ねに対して、経年変化によって違った表情を見せる、レザー製品みたいな美しさを、先輩の挙動の中に感じる訳です。
人の動きに歴史を感じる瞬間ってのは、つまり、先輩が繰り返してきた時間が、その動きの奥に可視化される瞬間なのかもしれません。
これが僕の考える、状態ですら作品って話にも繋がると思います。
参照記事:【状態ですら作品だ】習慣化する事であなたの実感は鮮明に立ち上がる
精度と、速度が上がる事に伴う、余裕。
つまり、遊びの部分。
【遊び】こそが、人の挙動を滑らかに、華麗にしてゆくんです。
行動の場数を増やす事でフィードバックループが回る
1万時間の法則ってのがあります。
参照記事:シンプルとは何か?デザインとの相関を考察【洗練編】
或る、1つのスキルを身に付けるまでに、必要だとされている時間の目安です。
つまり、何かの専門家になる為には、それなりの量、数が必要となるって事です。
とは言え、とは言えですよ。
ただ漠然と、数を熟すのはあなたの人生を、時間を、いたずらに浪費する事にもなりかねないので、そこは狙う必要があります。
勿論、思考停止で行動するのは、何もしてない人よりかは、100倍マシです。
でもやっぱりそれだと、制限時間内に、理想とする場所にたどり着く可能性は、低いです。
20歳の若者が、10年の月日を辿れば、30歳です。それを繰り返せば、40歳だし、50歳です。
そして、人間は確実に老いるし、いずれ死にます。
今の自分にしか、実現できない事もあるのです。
だとするなら、あらかじめ、歴史の事、人間の事を、もっと知っておくべきだと思います。
ちなみに、時間を浪費しないようにってのは、一切失敗しないようにって事とは違います。
参照記事:【出力重視】で設計されている人間だからこそ【失敗】が必要
失敗は、成長する為には必要な要素です。
人間は出力重視で設計されているので、自分の体験を通してこそ、成長できます。
昨日読んだ本の内容って思い出せますか?
本でも、映画でも、スポーツでも、仕事でもなんでもいいのですが。
昨日学んだ知識や動作が、自分の血肉になっているかどうかを確認する方法は簡単です。
今、その場で、再現できるかどうかです。
出来ないのだとしたら、まだまだ反復が足りて無いって事です。
普段から、何も考えていない人は、自分の考えを話す事はできません。
従って、やる事は決まってます。
自分が欲しい状態があるのだとしたら、その状態に肉薄する為に、物数を尽くすだけです。
呼吸のように、吸って、吐く。
インプットとアウトプットを繰り返す事で、自分の体に浸透していない部分が見付かる筈です。
思い出そうとしてこそ、身になっていない穴が認識できます。
科学的な根拠としては、最低6回の復習が望ましいとされています。
あくまで最低だし、6回ってなんか半端なので、「復習10回!」って、覚えておけばいいと思います。
効率的に繰り返す為には【型を知る】事から始める
初心者って、わからない事が、わからない状態なんですよね。
イメージとしては、やり方が無限にあるように感じられてしまう心境なんですよね。
だからこそ、型通りにやっていくってのは、必要な事だと言えます。
例えば、考えるっていう行為にも型があります。
「今でしょ!」でお馴染み、林修(敬称略)が言うところの
- 類比
- 対比
- 因果
この3つです。
似ている所を探して、違いを探して、原因と結果を探す。
実は無意識にやってたりするんだけど、自覚的に扱う事で、筆箱から文房具を取り出すかの如く、視点を直ぐに引き出せる筈です。
どんな業界にも、先人が切り開いてきた方法、知識ってのが、体系化されています。
先ずはそこにアクセスしましょう。
血液型占いみたいに、わかりやすく分類されている【型】に出会えれば、認識も進むし、全体像が見えれば、自分のわからないポイントもわかりますね。