【バットマンvsスーパーマン】がつまらなかった理由は予定調和すぎて逆に想定外だったから
先日、金曜ロードショーにて【バットマンvsスーパーマン】が放映されていました。
vs構造のコンテンツって、個人的には、作品に引力をもたらす要素の1つです。
【ゴジラvsメカゴジラ】みたいに、ネームバリューだったり、実力だったりと、規模のデカい生き物同士が衝突する様ってのには、どうしても惹かれてしまいます。
その文脈で、【バットマンvsスーパーマン】も、気にはなる訳ですよ。
ただ、気にはなるけど、そこに自分の120分を預けたいかと言えば、そこまでのモチベーションは無い。
バットマンにも、スーパーマンにも思い入れが無いから。
バットマンvsスーパーマンの共同戦線が不自然
で、たまたまオンタイムで、金曜ロードショーの時間に、テレビの前に居合わせる事ができたので、見てみる事に。
あんまり良くないんですけど、他の作業しながらテレビを付けっ放しにする事にしました。
ぼんやりと、横目で流れを追った結論。
「これはヒドイ」
- バットマンと、スーパーマンが、やり合ってる理由がよくわからない。
- 取って付けたように現れる、最後のモンスター。
- 共通の敵を前に、共同戦線を張る二大ヒーロー。
- 取って付けたように、ワンダーウーマンが乱入してくるのも、よくわからない。
共通の敵を設定して、意識をまとめるってのが、IKKO風に、「アメリカ〜」って言いたくなるようなアメリカ節でした。
全てが予定調和。
「んー、ダメだこりゃ」以上、終了。
そのまま流してれば、それはそれでよかったんですけど、ふと思ったんですよね。
「〇〇が面白かった」っていう記事ばっかり綴ってるのも、建設的ではないなと。
何故つまらなかったのかって事にも、ちゃんと焦点を当てておく必要もあるなと。
飽くまで、作品を否定するっていうよりかは、【つまらないと感じた自分が居る】って事の方を置いておくっていう、スタンスで。
その方が、誰かの役に立つのかも。
「ダメなものはダメ」バットマンにもスーパーマンにも共感ゼロ
何故つまらないのかって事を考える前に、「面白いって何?」って事の定義を確認する必要があります。
人が心底「面白い」と言う時って、何かしらの感情が動いています。
参照記事:NHK Eテレの番組【ろんぶ〜ん】で紹介された感動の論文が面白かったので考察してみた
僕の場合、感情さえ動いていれば、多少展開が強引でも気にならないです。
にも拘らず、冷静なまま、引いたままストーリーを追う事になったのは、登場人物の情動とか動機にシンパシーを感じる局面が無かったって事です。
つまり、今回のバットマンvsスーパーマン。人間が描かれていない。
映画の中に、展開の強引さを越えるような、感情を巻き起こす人間が居なかった。
感情移入の観点に於いて、マクロからミクロに持っていく力が弱かったって事です。
ずーっと、俯瞰のまま終わった。
だから「つまらない」って思った。これが結論。
ダメでいいんですみたいな
なんですかそれはダメはダメでしょ
考えるのが面倒になった
脳みそ宇宙に放り投げたい
出典:マジかーそうきたか、やっぱそうきますよね。はいはい、ですよね知ってます。
The Mirraz/畠山承平